ライフレシピ(サードエイジャーの実例)

 このコーナーではサードエイジを満喫していらっしゃる方のライフレシピをご紹介します。

 

 最近、ご投稿くださったK KC様、そして天文老年様のライフレシピです。

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 私は都内でデザイン関係の仕事をしていて、

一昨年に定年になり、現在は再雇用で同じ部署に勤務しています。
 再雇用後は、当時部下だったメンバーをサポートするような業務となったため、
自分の役割やどう機能したらよいのかなど、仕事へのモチベーションの維持に
かなりとまどいもあり、この時期をどんな風に過ごしたら良いのだろうと考えながら、
関連する本やWEBの記事等を読んでいる時に、「サードエイジ論」の考え方を知って、
プライベートの時間を充実させる方に、気持ちを完全にシフトさせることが出来ました。
 昨年の再雇用2年目から、週4日勤務(金曜休み)の契約に変更したので、
自分の時間を更に充実させ、いよいよ退職した後の生活を具体的にイメージしながら、
色々なことを始めてみていますが、今がまさにサードエイジで言っている、
「人生の黄金期」の始まりだと感じています。
 現役時代から、フランスという国の文化や芸術、街並、言葉、料理、お酒など
すべてに興味があったので、時間に余裕の出来た今は、毎年フランスに行くように
なりました。ここ何年かは、ほとんど日本人の居ない様な田舎の村に行き、
その村の文化や歴史に触れ、地元の人と交流し、その土地のお酒や料理を愉しむなど、
旅行の仕方にも深みが出て来たように思います。
 そのための旅行の資金は、旅行積立て用にお金を入れる箱を部屋に置き、
夫婦で毎月、各自最低1万円は入れること、あと500円玉は必ず取っておいて、
もう一つの箱に貯めるという掟(笑)にして、次に行くのを楽しみに頑張って貯金しています。
 また、もともと音楽が大好きで、時々コンサートやライブに行くのですが、
最近はその頻度も増え、とてもいい刺激を受けています。
自分自身でもギターを弾くのですが、現役時代にたまたま縁あって
別の楽器の友人とのユニットで、都内のレストランなどで週末に演奏させてもらったりもしました。
 もうその活動はしていませんが、時間と気持ちに余裕ができた今、
新たに別の楽器の友人と、今度は介護施設やシニアの方々が集まる様な所での
演奏も目標に入れ、活動を再開しようと思っています。
そして、以前から弦楽器が好きなのですが、リタイア後の愉しみにと思い、
ずっとやってみたかったチェロを数年前から始めました。
こちらも時間のある今は、夢中になって練習しています。

 

(K KC様)

 

重電関係の技術者だった私は、退役後のマンネリ化打破と称し、現役時代の仲間8人でアカデミックツアーを行いました。そのツアーの目的は、SPring 8 兵庫県播磨科学公園都市にある大型放射光施設。世界最高性能の放射光が生み出せる)となゆた(兵庫県西はりま天文台公園にある口径2mを誇る日本国内最大の望遠鏡。一般の方が日常的に見学や星を直接覗くことができる望遠鏡としては世界最大)の見学でした。

 

西はりま天文台公園では、当時の公園長さんから「地球上の生物はすべて宇宙で作られた元素だけでなりたっている」伺い、少年の頃満天の星を見てなんとなく郷愁のような感じをもったのもむべなるかなと思いました。その時、天文台に置かれていた「はりま宇宙講座」のチラシが目にとまりさっそく、その1期生として入門させて頂くことにしました。

 

3年後、天文台から星空案内人として認定して頂きました。現役当時の私は、宇宙は勿論、星座や星の名前にさえ無関心でしたが、今では星仲間の末席に加えて頂いて第四か第五の新しい人生を得た思いで、星のソムリエグループの一員として年数回の観望会に参加しているところです。こうして、70歳になって星空に親しむご縁を頂いたことから、「天文老年」と称して今に至っています。

 

(天文老年、76歳)